2011年10月

放射能下水汚泥埋立ての中央防波堤外側と新海面処分場を視察

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 日本共産党江東区議団は10月25日、放射能下水汚泥などを埋め立てている江東区地先の中央防波堤外側処分場と新海面処分場を視察しました(写真右は視察団)。

 当日は、都環境局・埋立調整担当課長と廃棄物埋立管理事務所長が廃棄物の処理方法や埋立場所、管理方法などについて説明しました。埋立後の地表1メートルで放射能濃度は高いところで0.8μsv/h、低いところで0.10μsv/hとの説明でした。江戸川清掃工場から高い放射能が検出された焼却灰は、新海面処分場Bブロックの場所でブルーシートで覆われた畝のようにして一時保管されていました(写真左の奥のブルーシート)。一時的に保管している物を最終的にどのように処理するのか。埋立可能の基準8千ベクレルを引き上げて、埋め立ててしまうのではないか疑念が湧きます。

 埋め立て現場には近づけず、遠くから(お立ち台と言われているところ)しか見れませんでした。「マスコミもここから見てもらってる」とのこと。子どもたちの見学は、現場までは許可しないで合同庁舎の中で説明し、庁舎の展望室からしか見せていないとのことでした。やはり放射能が心配なのでしょう。

 この処分場は近くに人が住んでいないとは言え、風向きによっては江東区民にも影響を与えかねません。今後、多摩地域の放射能下水汚泥や東北のガレキ焼却灰などの埋立がいつまで続くのか、どのくらいの量になるのか、除染した土壌も持ち込むのかなどわからないまま、放射能に汚染された廃棄物を安易に持ち込むのは問題です。

 江東区の南部地域の住民にも説明もしないまま、「区が了承した」と言って運び込むことは、大問題です。江東区長も安易に認めるべきではありません。今後も都の動向を注意深く監視していく必要があります。


区民に知らせず多摩地域の放射能・下水汚泥まで江東区地先のゴミ処分場へ

 切り出し3.bmp東京都下水道局と環境局は、多摩地域の下水放射能汚泥を江東区地先の「中央防波堤の埋め立て処分場に受け入れる」と10月12日の江東区議会清掃港湾・臨海部対策特別委員会に報告に来ました。(写真は中央防波堤処分場に運ばれるゴミ)

 理由は、「多摩地域に管理された処分場がない」「仮置きの保管スペース確保が困難となった」と言うものです。都の報告では、下水汚泥の放射能線量の報告もないズサンナものでした。私は、多摩地域の7ヶ所の下水処理施設の放射線量の最高値の報告を求めました。

 都の報告では、北多摩一号でセシウムが1万3千ベクレル/㎏、南多摩で3千3百ベクレル、北多摩二号で1万7千ベクレル、浅川4千6百ベクレル、多摩川5千9百ベクレル、八王子5千3百ベクレル、清瀬3千3百ベクレルとの事です。埋め立て出来る8千ベクレルを大幅に超える放射能があることがわかりました。

 私は報告を聞いて腹立たしく思いました。それは①処分場がないからと安易に中防埋立地に運んでくることです。多摩地域で管理・保管するため、住民の理解と協力にどれだけ努力をしたのか、全く感じられない。②埋め立て処分場近くの江東区南部地域の住民に何の説明もなく、意見を聞こうともしないで決めていること。③江東区の「ゴミ戦争」の歴史と住民感情を全く理解していない。江東区は、最終処分場を抱えゴミ運搬車による排気ガス、騒音、異臭、ハエ騒動など「ゴミ戦争」と言われ、昭和46年当時、清掃工場のない杉並区などのゴミ運搬車の最終処分場への搬入を阻止して、「自区内処理の原則」「迷惑負担の公平」を求めて、清掃工場のない区に清掃工場建設などを求め長年、運動をして来ました。現在では、ゴミ減量やリサイクルなど、清掃工場で燃やせば良いなどの考えは、地球環境や循環型社会から大きく変わっています。

 江東区は、新海面処分場建設の際にも議会、住民が強く反対し、当時の青島都知事が江東区を訪れ、最後のお願いに来ました。区議会は、「江東区民であると同時に東京都民であり、最終処分場が満杯になったら都の機能がマヒしかねない」と苦渋の選択で了承した歴史があります。

 中央防波堤内側や外側埋め立て地は、アスベストの埋め立てやPCBの危険物処理施設等もあり、運転中PCBが漏れるなどの事故も起き、区民から不安の声が上がっています。今度は、放射能汚染の下水汚泥を住民の声も聞かずに安易に埋め立てるなど簡単に容認できることではありません。

 今後は、福島県や東北地方また都内でも放射能が比較的高い地域の除染した土壌が持ち込まれかねません。国は、汚染土壌の保管場所や処理する場所も確保できていません。放射能に汚染された土壌など、何処の自治体でも住民や子どもの健康を考えた場合、引き受けるところなど簡単に見つかりません。結局、住民の理解を得ながら「発生地処理」しかないと思います。



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